2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

高血圧を改善すればアルツハイマー病発症が減る

高血圧を改善すればアルツハイマー病発症が減る可能性 「認知症予防に有効だ」と「医学的エビデンスに裏打ちされた」(専門家の個人的感想ではない)方法があるのはご存知ですか?その一つが「高血圧を放置しない」です。393本の臨床研究を解析した結果、明…

フレイル予防における動物性タンパク質と植物性タンパク質の相対的な有効性について

フレイル予防における動物性タンパク質と植物性タンパク質の相対的な有効性については、明確なエビデンスはありません。ただし、いくつかの研究では、植物性タンパク質の摂取量が多いとフレイルのリスクが低下することが示されています。 **動物性タンパク質…

腎不全とコーヒーの関係

**腎不全とコーヒーの関係** 腎不全は、腎臓が血液をろ過して老廃物を除去する機能が低下した状態です。コーヒーにはカフェインが含まれており、カフェインは利尿作用があります。そのため、腎不全患者が過剰にコーヒーを摂取すると、脱水症状や血圧の低下な…

「食塩」は「高血圧」だけでなく「糖尿病」とも関係

「食塩」は「高血圧」だけでなく「糖尿病」とも関係が 「食塩」と聞くと「高血圧」を想起する方が多いと思います。でも今日は高血圧ではなく「糖尿病」のお話。 「塩を控えていた人たちは糖尿病になるリスクが低かった」という論文のご紹介です。報告したの…

ガムを噛む力で美容と健康をサポート

近年注目されている「噛む力」。ロッテの研究によると、ガムを噛むことで美容、健康、スポーツ、子どもの発育において数多くの効果が期待できることがわかっています。 ◆手軽に美容効果を期待できる ガムを噛むことでさまざまな美容効果が期待できます。美容…

ダーメンコルセットの使用と圧迫骨折の骨折の予後

ダルメコルセット(ダルメギプスまたはダルメ装具としても知られています)は、胸腰椎破裂骨折の非外科的治療オプションです。胸腰椎破裂骨折は、背中の中央(胸腰部)の椎骨が外傷により圧迫されたときに発生する脊髄損傷の一種です。 椎体の骨折と後靱帯複…

ガムを噛む習慣のあると、咬合力や咀嚼力などの口腔機能が有意に高い

口の中をキレイにするだけじゃダメ?噛む力と健康の関係性とは 先進国の中でも特に高齢化が進む日本。国立社会保障・人口問題研究所の「将来人口推計」によると、日本の人口は約1億2000万人から2070年には8700万人へ減少、総人口のうち65才以上の高齢者の割…

足関節捻挫と慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability; CAI): 感覚受容器の影響

・「捻挫は癖になる。」と言われるほど、足関節捻挫(足首の捻挫)は、一度受傷してしまうと繰り返しやすくなってしまいます。このような状況を、慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability; CAI)といいます。 ・これまで、CAI が生じてしまう原因は分かっ…

筋肉の硬さと筋膜の関係*

**筋肉の硬さと筋膜の関係** 筋肉の硬さは、筋膜の健康状態に大きく影響されます。筋膜とは、筋肉を囲む薄い結合組織で、筋肉を安定させ、滑らかに動くことを助けます。 筋肉の緊張やけいれんがあると、筋膜が厚く硬くなり、筋肉の動きを制限します。時間が…

慢性炎症を測定するための検査

慢性炎症を測定するための検査には、以下のようなものがあります。 **血液検査** * **C反応性タンパク質(CRP):** CRPは肝臓で産生されるタンパク質で、炎症の一般的なマーカーです。 * **赤血球沈降速度(ESR):** 炎症があると、赤血球がより速く沈降しま…

1日3杯以上コーヒーを飲んでいる人では認知症リスクが50%減少

コーヒー、緑茶、カフェインは、高齢者の認知症予防の潜在的な因子といわれているが、根拠となるエビデンスは十分ではない。新潟大学のNana Matsushita氏らは、中高年の認知症リスクとコーヒー、緑茶、カフェインの摂取との関連を調査した。Journal of the A…

フレイルの4つのリスク因子、やせではなく肥満がリスク

内藤 裕二氏(京都府立医科大学大学院 医学研究科 教授)が「京丹後長寿研究から見えてきたフレイルの現状~食と腸内細菌の役割~」をテーマに、日本有数の長寿地域とされる京丹後市で実施している京丹後長寿コホート研究から得られた最新知見を紹介した。 …

砂糖と慢性炎症の関係

**砂糖と慢性炎症の関係** 砂糖の過剰摂取は、慢性炎症を引き起こす可能性があります。慢性炎症は、心臓病、脳卒中、2型糖尿病、がんを含むさまざまな慢性疾患のリスク因子です。 **エビデンス** * **Harvard T.H. Chan School of Public Health (2014)**: …

高次脳機能障害改善の長期的なエビデンス

**脳卒中の高次脳機能障害改善の長期的なエビデンス** 脳卒中の高次脳機能障害の回復には、継続的な支援とトレーニングが重要であることが示されています。以下に、長期的なエビデンスを示す論文を紹介します。 **言語療法** * **Malejković et al. (2019)**…

座位での足踏み運動と歩行の関係

**座位での足踏み運動と歩行の関係** 座位での足踏み運動は、歩行の代替として使用できる有効な運動です。足踏み運動は、歩行と同様の筋肉群を使用するため、歩行と同じような心血管系の利点があります。 さらに、足踏み運動は歩行よりも関節への負担が少な…

ミトコンドリアと体力の関係のエビデンス

**ミトコンドリアと体力の関係のエビデンス** ミトコンドリアは細胞のエネルギー通貨であるATPを産生するため、ミトコンドリアの密度が高いと、筋肉はより多くのATPを産生できます。ATPは筋肉の収縮に必要なので、ミトコンドリア密度が高いと、より強力な収…

速歩とミトコンドリア密度の関係

**速歩とミトコンドリア密度の関係** 速歩は、ミトコンドリアの密度を増加させる効果的な運動です。ミトコンドリアは細胞のエネルギー通貨であるATPを産生するため、ミトコンドリア密度が高いと、筋肉はより多くのATPを産生できます。ATPは筋肉の収縮に必要…

**年齢と疲労回復の関係**

**年齢と疲労回復の関係** 年齢を重ねると、疲労回復に時間がかかるようになります。その理由は次のとおりです。 * **加齢に伴う身体的変化:** 加齢に伴い、筋肉量が減り、心血管系の効率が低下します。そのため、運動後の回復に時間がかかります。 * **睡眠…

睡眠時間と高血圧の関係についての研究

研究の目的: 総睡眠時間が 6 時間未満または睡眠時間が 6 時間以上である不眠症患者における高血圧有病率との関係を、総睡眠時間の客観的尺度と主観的尺度の両方を使用して調べること。 方法: 横断的観察デザインを使用し、不眠症障害の現在の診断基準(MAg…

睡眠時間は長すぎても短すぎても脳の老化が進む

2021年の統計を見ると日本における「働き盛り」(45歳から54歳)の平均睡眠時間は約7時間でした [令和3年社会生活基本調査P10、表3−3] 。 睡眠不足が健康に悪いのは説明するまでもありません。でも長すぎるのもやはり問題なようです。 今回は「睡眠時間…

炎症を引き起こさない食事が糖尿病を遠ざける

男性の5人に1人、女性も10人に1人が糖尿病の疑い もはや身近な病気となった「糖尿病」。 2019年時点では男性の5人に1人、女性でも10人に1人に「糖尿病」の疑いがあることが分かりました。そしてこの割合は「年齢」が上がるほど増えていきます [厚生労働…

半側空間無視の改善メカニズム

**半側空間無視の改善メカニズム** 半側空間無視は、脳卒中などによって脳の一側が損傷された場合に起こる症状で、体の片側を認識したり注意を向けたりすることが困難になります。半側空間無視の改善メカニズムは、脳の可塑性と代償機能に依存しています。 *…

筋の伸展性の増加に対する最近の見解

筋の伸展性の増加に対する最近の見解は、筋だけでなく他の因子も関与するとい 、感覚理論とがあります。 関節周囲軟部組織の柔軟性を限定させる因子とその割合は、関節包47%、筋・筋膜41%、腱 10%、皮膚2%であり、静的ストレッチング によって実際には筋以外…

硬くなった、または短縮した筋に痛みが出るメカニズム

硬くなった、あるいは短縮した 筋による痛み 短くなった範囲でしか活動できない筋は、 常にその方向への動きが優位になってい ることを意味します。 常に同じ筋に持続的 な過負荷が加わっていると、ミオシンフィラ メントとアクチンフィラメントの結合が解除…

ラシックス(フロセミド)の長期服用の弊害

**ラシックス(フロセミド)の長期服用の弊害** ラシックスはループ利尿薬と呼ばれる利尿剤で、体内の余分な水分やナトリウムを排出する作用があります。長期服用には以下のような弊害が伴う可能性があります。 **聴力障害** ラシックスはまれですが、聴力障…

ロキソニンの高齢者に起こりやすい副作用

**ロキソニンの高齢者に起こりやすい副作用の割合や数値** 高齢者におけるロキソニンの副作用の発生率は、服用される用量や服用期間によって異なります。以下に、一般的な副作用の発生率を示します。 **胃腸障害** * 消化管潰瘍:0.3~2.0% * 消化管出血:0.…

脚のつり(腓腹筋痙攣)と筋膜の関係

**脚のつり(腓腹筋痙攣)と筋膜の関係** 腓腹筋痙攣(脚のつり)は、腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)が不随意に収縮し、激しい痛みを引き起こす状態です。筋膜は、筋肉やその他の組織を包み込む結合組織です。 脚のつりと筋膜の関係については、次のような仮説…

骨粗鬆症と足踏み運動

**座位での足踏みと骨粗鬆症の関係** 座位での足踏みと骨粗鬆症の関係に関する研究はまだ初期段階ですが、いくつかの研究では、この活動が骨密度に有益な効果をもたらす可能性が示唆されています。 **仕組み:** 座位での足踏みは、骨にかかる荷重を増加させ…

パーキンソン病における歩行機能の運動ガイドライン:体系的レビューとメタ分析

重要なポイント: パーキンソン病の成人の歩行機能を改善するには、一般的な運動プログラムではなく、歩行に特化したトレーニングが推奨されます。 この体系的レビューとメタ分析は、パーキンソン病の成人の歩行機能を対象とした包括的な証拠に基づいた運動の…

高齢者の認知症リスクを減らす運動方法とは?

定期的な運動習慣が認知症を予防する 高齢者を対象とした調査では、週3回・週2時間以上の定期的な運動をした人は、認知症になる危険性が低くなることがわかっています。 具体的に、どのくらい認知症になりにくいかというと、定期的な運動をしていた高齢者は…