2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

半側空間無視

半側空間無視の責任病巣およびネットワーク 今日では、多くの研究より、USNは損傷箇所というよりも、右半球のネットワーク障害により起こると考えられている。したがって、頭頂葉損傷や前頭葉損傷であっても、あるいはそれらを結ぶ白質線維損傷でも、USNは出…

フレイル対策 ~タンパク質はいつ摂れば良いか~

フレイル対策や介護予防で、タンパク質を強化することは重要ですが、課題となるのがそのタイミングです。 一般的にタンパク質を強化するタイミングとして運動直後が推奨されています。 これは、運動後1から2時間で筋タンパク合成が促進されるので、この時…

筋膜組織の生体力学的特性

目的: 筋膜組織の耐荷重機能と、生理学的または過剰な負荷時に微小断裂が起こりやすいことを強調し、筋膜の固有受容神経支配と侵害受容神経支配の組織学的証拠を検討し、非特異的腰痛におけるヒト腰部筋膜の後層の損傷、炎症、および/または神経感作の潜在…

感覚的な貢献: 筋膜の生理学

筋膜には感覚受容体が豊富に備わっているため、固有受容と痛みに大きく寄与していることが示唆されています。 具体的には、組織学的分析により、ルフィニ小体、パチーニ小体 、および自由神経終末 の存在が確認されました。 同定された線維のかなりの部分が…

筋膜

筋膜 筋肉の周りや皮膚の下には、筋膜と呼ばれる非常に薄い膜が張っています。この筋膜は全身に張り巡らされており、身体を支えるひとつの要素として重要な役割を果たしています。 背中や腰にも胸腰筋膜という膜が張っており、背中が丸まってしまわないよう…

体幹機能障害と胸腰筋膜

体幹機能障害 現在、臨床的に注目されているのは、腹横筋と多裂筋である。 自動組織である腰椎骨盤領域を囲む胸腰筋膜との間に形成される深部の筋一筋膜コルセットが機能することにより腰椎骨盤領域の安定性が向上する。 腹横筋が両側性に収縮すると同時に、…

筋膜由来の慢性肩痛:虚血性圧迫療法

目的この臨床試験の目的は、慢性肩痛患者の肩トリガーポイントに対する虚血性圧迫を用いた15種類の筋膜療法治療の効果を評価することでした。 メソッド41人の患者が、棘上筋、棘下筋、三角筋、および上腕二頭筋腱にあるトリガーポイントに対する虚血性圧迫か…

筋肉の硬さやこわばりの増加、加齢に伴う骨格筋障害のあまり考慮されていない要素

要約 高齢者は、椅子から立ち上がったり、歩いたり、階段を上ったりするなど、日常生活の動作をよりゆっくりと行っています。これはそもそも、筋肉量の減少よりもさらに顕著な筋肉の収縮力の喪失によるものです。さらに、二次的ではあるが無視できない要素は…

腰痛の潜在的な原因としての腰背筋膜

概要 腰背筋膜 (LF) は、特発性腰痛の原因となる可能性があると提案されています。実際、組織学的研究は、LF内に侵害受容性遊離神経終末が存在することを実証しており、さらに慢性腰痛患者では形態学的変化を示すようである。ただし、これらの特徴が痛みの病…

腰背部痛における胸腰筋膜

腰背部痛を有する人は極めて多く、平成 28 年国民生活基礎調査の自覚症状1)に関して男性では 1 位、女性では 2 位を占めており、日常のリハビリテーションにおいても遭遇する頻度の高い症状の 1 つである。腰背部痛は原因が明らかなものと、明らかでない非…

筋膜組織の生体力学的特性と痛みの発生源としての役割

研究目的: 筋膜組織の耐荷重機能と、生理学的または過剰な負荷がかかった際の微小断裂の傾向を強調し、筋膜の固有受容神経支配と侵害受容神経支配の組織学的証拠を検討し、損傷、炎症、および損傷の潜在的な役割を強調すること。 /または非特異的腰痛におけ…

運動による脳の覚醒効果

ウォーキングに相当する軽い運動で集中力や記憶力が高まります。その脳内メカニズムは、脳の神経核の一つで脳幹に存在する青斑核の活性化であることを示唆するデータが、MRI(磁気共鳴画像化装置)を用いた実験で得られました。 軽い強度の運動を行うと頭がス…

筋トレと皮膚老化

概論 立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授らの研究チームは、ポーラ化成工業株式会社と共同し、40-50 代の女性を対象とした運動介入で、有酸素性運動と筋力トレーニングの両方が皮膚の弾力性と真皮構造を改善させること、特に筋力トレーニングは真皮の…

立ち上がり動作のバランスの捉え方

バランスのレベル 鈴木はバランスとその調整能力を4つのレベルに分類している。 レベル1:圧中心を調整して重心の投影点を支持基底面のほぼ中央に保持できる段階。 レベル2:支持基底面の全領域に重心の投影点を保持できる段階。支持基底面の圧中心が移動…