ラシックス(フロセミド)の長期服用の弊害

 

**ラシックス(フロセミド)の長期服用の弊害**

 

ラシックスはループ利尿薬と呼ばれる利尿剤で、体内の余分な水分やナトリウムを排出する作用があります。長期服用には以下のような弊害が伴う可能性があります。

 

**聴力障害**

 

ラシックスはまれですが、聴力障害を引き起こす可能性があります。このリスクは、高用量を服用している場合や、他の耳毒性のある薬剤と併用している場合に高まります。

 

**低カリウム血症**

 

ラシックスカリウムを排出するため、長期服用により低カリウム血症を引き起こす可能性があります。低カリウム血症は、筋肉のけいれん、脱力感、不整脈などの症状を引き起こす電解質の異常です。

 

**低ナトリウム血症**

 

ラシックスはナトリウムを排出するため、長期服用により低ナトリウム血症を引き起こす可能性があります。低ナトリウム血症は、倦怠感、脱力感、吐き気などの症状を引き起こす電解質の異常です。

 

**低マグネシウム血症**

 

ラシックスマグネシウムも排出するため、長期服用により低マグネシウム血症を引き起こす可能性があります。低マグネシウム血症は、筋肉のけいれん、脱力感、不整脈などの症状を引き起こす電解質の異常です。

 

**高尿酸血症**

 

ラシックスは尿酸の排出を阻害するため、長期服用により高尿酸血症を引き起こす可能性があります。高尿酸血症は、痛風の発作のリスクを高めます。

 

**腎障害**

 

ラシックスは腎臓に負担をかけるため、長期服用により腎障害を引き起こす可能性があります。特に、腎機能が低下している患者ではリスクが高まります。

 

**論文**

 

これらの弊害に関する論文を以下に示します。

 

* [Furosemide-induced Ototoxicity](https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3547204/)

* [Diuretic-induced electrolyte abnormalities](https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3003421/)

* [Long-term diuretic therapy and risk of chronic kidney disease](https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3327285/)

 

**注意:** ラシックスの長期服用による弊害のリスクは、服用する用量や期間、患者の健康状態によって異なります。ラシックスを服用する際には、医師の指示に従い、定期的に血液検査を受けて副作用をモニタリングすることが重要です。