2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

心疾患に対する運動療法ガイドライン

運動療法の身体的効果 運動療法は、心臓リハビリテーションの中心的な役割を担っており,さまざまな身体効果が証明されている。 主たる効果は運動耐容能の増加であり,労作時呼吸困難や疲労感などの心不全症状や狭心症発作など、日常生活における諸症状を軽減…

腰椎レベルの筋

腰椎周囲筋群の機能には、脊椎の運動、姿勢の維持、脊椎のバランス機構がある。 腰椎伸筋群は、胸腰筋膜により被覆されてコンパートメントを形成している。 腰椎伸筋群は多裂筋と脊柱起立筋に大別される。 上位腰椎では脊柱起立筋の方が 断面積は広く、中位…

エキセントリックトレーニングと低強度の負荷

要約 エキセントリックトレーニングは、低強度の負荷でも筋力や筋肉量が増す これまでの筋力トレーニングの常識 一般的にトレーニングで筋力を増加させたり筋肥大を起こすには、最大筋力、または1RMの 60%以上の負荷が必要と考えられています。 こ れは8~12…

平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準

前庭リハビリテーションとは 一側の末梢前庭が障害されると,めまいや平衡障害が出現するが,前庭代償により次第に回復する。 しかし,前庭代償が遅延してめまい・平衡障害が持続する例も少なくない。 前庭代償が遅延し,頭部や 身体の動きによりめまい・平…

トリガーポイント

筋膜系は体全体に広がり、筋膜はあらゆる筋肉と骨を取り囲んで、体に痛みを警告する感覚、運動、自律神経の信号を受け取ります。 トリガーポイント (TrP) または筋筋膜トリガーポイント (mTrP) として知られる過敏性の「結節」が特定されており、最初は「明…

慢性脳卒中への歩行リハは高強度が有効

概要 米Cincinnati大学のPierce Boyne氏らは、慢性脳卒中患者の歩行リハビリに最適な運動強度と期間を検討するために、12週間にわたって高強度インターバルトレーニング(HIIT)と中強度エアロビックトレーニング(MAT)のランダム化比較試験を行い、HIIT群…

インターバル速歩の効果

インターバル速歩とは インターバル速歩とは「さっさか歩き」と「ゆっくり歩き」を数分間ずつ交互に繰り返すウォーキング法1)です。 インターバル速歩は、信州大学大学院特任教授であり、NPO法人熟年体育大学リサーチセンター副理事(2020年10月時点)の能勢博…

高強度インターバル・ウォーキング・トレーニングが中高年の体力と血圧に及ぼす影響

目的高強度インターバルウォーキングトレーニングが、中強度連続ウォーキングトレーニングよりも大腿筋力およびピーク有酸素容量を増加させ、血圧を低下させるかどうかを検討すること。 参加者と方法2004年5月18日~2004年10月15日(5ヵ月間の研究期間)、平…

高強度の歩行時間は、中高年者および高齢者のインターバルウォーキングトレーニング後の体力を高め、健康転帰を改善するための重要な決定要因

要約 増木静江教授(バイオメディカル研究所)らのグループは679名の中高年者(男性196名、女性483名、平均年齢65歳)を対象にインターバル速歩を5ヶ月間指導し、その前後に体力(最高酸素摂取量)と生活習慣病の症状を評価しました。 インターバル速歩とは…