慢性炎症を測定するための検査

 

慢性炎症を測定するための検査には、以下のようなものがあります。

 

**血液検査**

 

* **C反応性タンパク質(CRP):** CRPは肝臓で産生されるタンパク質で、炎症の一般的なマーカーです。

* **赤血球沈降速度(ESR):** 炎症があると、赤血球がより速く沈降します。

* **インターロイキン-6(IL-6):** IL-6は炎症に関与するサイトカインです。

* **腫瘍壊死因子-α(TNF-α):** TNF-αは炎症に関与するもう1つのサイトカインです。

 

**唾液検査**

 

* **α-アミラーゼ:** α-アミラーゼは唾液中に存在する酵素で、炎症の増加と関連しています。

* **コルチゾール:** コルチゾールはストレスホルモンで、炎症を抑制します。コルチゾールレベルが低いことは、慢性炎症の指標となる可能性があります。

 

**尿検査**

 

* **尿中白血球:** 尿中に白血球が多いと、炎症を示している可能性があります。

* **尿中サイトカイン:** IL-6やTNF-αなどのサイトカインは、尿中に排泄されることがあります。

 

**その他の検査**

 

* **画像検査(CTスキャンMRI):** これらの検査は、関節やその他の組織の炎症を視覚化するために使用できます。

* **組織生検:** 組織のサンプルを採取して、炎症の有無や程度を顕微鏡で調べます。

 

**もとになる論文**

 

* **Ridker PM et al. (2000)**: C反応性タンパク質と冠動脈疾患のリスクの関連性

* **Masi AT et al. (1988)**: 赤血球沈降速度と炎症性疾患の関連性

* **Ridker PM et al. (2001)**: インターロイキン-6と冠動脈疾患のリスクの関連性

* **Kharroubi I et al. (2018)**: 唾液α-アミラーゼと慢性炎症の関連性

* **Miller GE et al. (2016)**: 尿中サイトカインと炎症性腸疾患の関連性

 

**考慮事項**

 

これらの検査は、慢性炎症を評価するための有用なツールですが、単独で使用されるべきではありません。医師は、患者の病歴、身体診察、その他の検査結果を考慮して、慢性炎症の診断を下します。