2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大殿筋の筋出力が、股関節の外旋角度でどう変化するか

大殿筋(quadriceps muscle)は、4つの筋肉を組み合わせて構成される quadriceps femoris muscleで、膝関節の伸展に寄与する。ただし、 股関節と膝関節の位置が大殿筋の活動に影響を与える。 一つの研究(Journal of Electromyography and Kinesiology Vol. …

脱水と筋膜の痛みの関係

筋膜の痛み(筋肉の疲れや変化に起因する痛み)は、運動中や運動後に出現する通常の現象である。運動を続けることで筋肉は疲労し、 Muscle Damage(筋肉損傷)が生じる。この Muscle Damage は、筋肉細胞の損傷や ATP の減少によって、痛みを引き起こす。 一…

コーヒーに含まれる成分が筋肉の若返りに効果

植物に含まれる天然化合物トリゴネリンが、筋肉の健康や機能を改善するのに役立つことが、新たな研究から明らかになった。トリゴネリンはコーヒー豆に多く含まれ、世界で最も好まれている飲み物とも言われるコーヒーの健康効果が見直されそうだ。 トリゴネリ…

股関節伸展運動には、股関節内転筋群が重要な役割を果たしている

股関節伸展運動には、股関節内転筋群が重要な役割を果たしていることが分かります[1][4]。 具体的には以下のことが明らかになっています: - 股関節内転筋群(主に大殿筋)は、股関節伸展運動時に上部線維と下部線維が協調して活動し、股関節伸展トルクの発揮に…

開口力と嚥下機能の関係について

開口力と嚥下機能の関係について、以下の論文が重要な知見を提供しています: - 東京医科歯科大学の研究では、65歳以上の地域在住高齢者403名を対象に調査した結果、開口力の低下が嚥下障害のリスク因子となることが明らかになりました[2][3]。 - 舌骨上筋は…

股関節外転位では、股関節伸展動作が行いにくくなるメカニズムについて

## 股関節外転位では、股関節伸展動作が行いにくくなるメカニズムについて 股関節外転位では、股関節伸展動作が行いにくくなるとされています。そのメカニズムについて、以下に説明します。 ### 股関節外転位による影響 * **大腿骨の回旋:** 股関節外転位で…

股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行える

## 股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行える 股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行えることが報告されています。 ### 根拠となる論文 * **The effect of hip internal rotation on hip extension muscle activity during…

股関節内転を促しながら股関節伸展を誘導することによる筋活動の変化

## 股関節内転を促しながら股関節伸展を誘導することによる筋活動の変化 股関節内転を促しながら股関節伸展を誘導すると、いくつかの筋肉の活動に変化が生じることが報告されています。以下に、その詳細と根拠となる論文を紹介します。 **増加する筋活動** *…

開口トレーニングが嚥下機能を改善するメカニズムについて

## 開口トレーニングが嚥下機能を改善するメカニズムについて 開口トレーニングは、顎関節に刺激を与えて開口運動を促すことで、嚥下機能を改善するためのリハビリテーション方法です。 ### 開口トレーニングのメカニズム 開口トレーニングが嚥下機能を改善…

内側広筋と股関節内転筋群の筋連結について

## 内側広筋と股関節内転筋群の筋連結について 内側広筋と股関節内転筋群は、どちらも大腿骨内転筋として分類される筋肉です。これらの筋肉は、互いに密接に連結しており、協調的に働いて股関節の内転、外旋、屈曲などの運動を行います。 ### 解剖学的構造 …

股関節伸展における股関節内転筋群の補助割合について

## 股関節伸展における股関節内転筋群の補助割合について 荷重下での股関節伸展における股関節内転筋群の補助割合について、パーセンテージと論文情報を元に解説します。 ### 荷重下での股関節伸展運動 荷重下での股関節伸展運動は、大腿直筋とハムストリン…

## 体重1kg増加による腰部・膝への負担増加

## 体重1kg増加による腰部・膝への負担増加 体重が1kg増加すると、腰部や膝関節には以下のような負荷がかかると言われています。 **腰部への負担** * 関節への負担増加: 体重1kg増加につき、約3kgの負荷が腰椎に加わるとされます。(参考: Bone, vol.3, no.3,…

# 体重1kg増加による腰部・膝への負担増加

## 体重1kg増加による腰部・膝への負担増加 体重が1kg増加すると、腰部や膝関節には以下のような負荷がかかると言われています。 **腰部への負担** * 関節への負担増加: 体重1kg増加につき、約3kgの負荷が腰椎に加わるとされます。(参考: Bone, vol.3, no.3,…

がん患者の離床に関するエビデンス

がんの治療において、放射線療法は重要な役割を担っていますが、放射線療法と離床を組み合わせた場合の効果について興味深い報告が届きました。 この研究では、非小細胞肺がん(NSCLC)のモデルとしたマウスを対象に、有酸素運動と放射線療法の組み合わせが腫…

年を取ると時間が経つのが早く感じるメカニズム

## 年を取ると時間が経つのが早く感じるメカニズム 年を取ると時間が経つのが早く感じるのは、以下の要因が関係していると考えられています。 ### 1. 時間知覚と記憶の関係 時間知覚は、記憶と密接に関係しています。私たちが時間を経過したと感じるのは、そ…

肥満が高血圧に繋がるメカニズム

## 肥満が高血圧に繋がるメカニズム 肥満が高血圧に繋がるメカニズムは、以下のように考えられています。 ### 1. レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系 (RAAS) の活性化 肥満になると、脂肪細胞からアンジオテンシノーゲンという物質が分泌されます。…

血圧を下げる最も有効な運動療法

## 血圧を下げる最も有効な運動療法 血圧を下げる最も有効な運動療法は、**有酸素運動**です。 ### 有酸素運動とは 有酸素運動とは、酸素を多く取り込みながら行う運動のことです。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などが挙げられます。 ### 有…

左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では歩行速度低下の要因が異なる

発表のポイント ・脳卒中(注 1)後の歩行中に脚の関節で発生する力やタイミングが歩行速度に与える影響を、3 次元動作解析装置(注 2)を用いて明らかにしました。 ・左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では歩行速度と関連する要因が異なっていました。 ・左脳の脳…

開口トレーニングと嚥下機能の関係

## 開口トレーニングと嚥下機能の関係 開口トレーニングと嚥下機能は密接に関連しています。開口トレーニングは、顎関節の動きを改善し、口を大きく開けることができるようにすることで、嚥下機能に以下のような影響を与えます。 ### 1. 咀嚼機能の改善 開口…

冷やご飯は血糖値を上げにくい

## 冷やご飯は血糖値を上げにくい はい、冷やご飯は血糖値を上げにくいです。これは、ご飯を冷やすことで、デンプンの一部が「レジスタントスターチ」に変化するためです。レジスタントスターチは、消化されずに腸まで届き、食物繊維のように働くため、血糖…

普通の呼吸と深呼吸の肺活量の比較

## 普通の呼吸と深呼吸の肺活量の比較 ### 肺活量の変化 **普通の呼吸** の肺活量は、男性で約 500ml、女性で約 350ml とされています。 **深呼吸** では、この量が **約 2.5 倍** に増加します。つまり、男性で約 1250ml、女性で約 875ml となります。 ### …

ストレスによる高血圧発症の予防には、運動が効果的

順天堂大学は6月12日、慢性的なストレスによる高血圧発症の予防には、運動が効果的であるとされるメカニズムの一部を明らかにしたことを発表。ラットをほぼ毎日1時間拘束すると、3週間後に血圧が上昇するとともに、骨髄の炎症反応、血中炎症細胞(Tリンパ球や…

日常生活動作に必要な関節の可動域

.問い 関節可動域の改善を目指すうえで、どのくらいの角度を目標にするとよいですか? 答え ズバリ日常生活に必要な角度を意識して、改善を目指しましょう。 主な動作と各関節の関係では、 表に示すような可動域が求められると報告されています(文献1,2)。…

カルシウム不足を示す「3つのサイン」

牛乳に含まれるカルシウムは、私たちの健康を維持し、丈夫な骨を作るために欠かせない大切な栄養素。 カルシウムを十分に摂取できていなければ、体に大きな影響を与える可能性もある。アメリカ合衆国保健福祉省による食生活指針の報告書によれば、アメリカで…

運動で骨密度が高くなる理由

米国疾病管理予防センターによると、50歳以上の女性の約20%、男性の約5%は骨粗しょう症を発症する。 そう言われると少し不安になるけれど、実はこのたび、定期的な運動で骨密度が高くなるという研究結果が発表された。 科学情報誌『Scientific Reports』によ…

肺炎と誤嚥性肺炎の病態の違い

## 肺炎と誤嚥性肺炎の病態の違い 肺炎と誤嚥性肺炎は、いずれも肺に炎症が起こる病気ですが、その原因と病態は異なります。 ### 肺炎 肺炎は、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫などの病原体が肺に感染することで起こります。病原体は、空気感染、飛沫感染、接…

尿の色と脱水の関係

## 尿の色と脱水の関係 尿の色は、体内の水分量の指標となり得ます。脱水症状が進むと、尿の色は濃くなり、量も減少します。逆に、十分に水分を摂っている場合は、尿の色は淡くなり、量も増えます。 ### 尿の色と脱水症状の関係 | 尿の色 | 脱水状態 | |---|…

慢性炎症の有無や程度を調べる方法

## 慢性炎症の有無や程度を調べる方法 慢性炎症の有無や程度を調べる方法には、以下のようなものがあります。 ### 1. 血液検査 血液検査では、炎症反応を示すマーカーであるC反応性タンパク(CRP)や赤血球沈降速度(ESR)を測定します。CRPは、炎症が起こる…

高齢者と慢性炎症と慢性疼痛の関係

## 高齢者と慢性炎症と慢性疼痛の関係 高齢者では、慢性炎症と慢性疼痛の発生率が高くなっています。慢性炎症は、感染症や怪我などによって引き起こされる急性炎症が長期間続く状態であり、身体の組織や臓器に損傷を与えます。慢性疼痛は、痛みが3ヶ月以上続…

スロートレーニングと固有感覚の関係について

## スロー筋力トレーニングと固有感覚の関係について スロー筋力トレーニングとは、ゆっくりと負荷をかけて筋肉を収縮させるトレーニング方法です。一般的な筋力トレーニングよりも負荷が軽く、ゆっくりと時間をかけて行うのが特徴です。 固有感覚とは、筋肉…