高齢者の認知症リスクを減らす運動方法とは?

 

定期的な運動習慣が認知症を予防する


高齢者を対象とした調査では、週3回・週2時間以上の定期的な運動をした人は、認知症になる危険性が低くなることがわかっています

 

具体的に、どのくらい認知症になりにくいかというと、定期的な運動をしていた高齢者は、していなかった人に比べて、5年後の認知症のリスクが31%低減されたそうです。

 

さらに早歩きなど、ウォーキングよりハードな運動を週3回以上継続している人は、運動習慣のない人(週1日以下)に比べて50%以上認知症になりにくいことがわかっています。

 

ハードな運動が難しい人でも大丈夫です。

 

散歩程度の軽い運動を週3回以上継続することでも、運動習慣のない人に比べて約33%が認知症になりにくいこともわかっています

 

それぞれの人の体力に合わせて、無理せず、できる範囲の運動を続けることが、将来の認知症予防につながるのですね。

 

 

参考文献:『頭と体を元気にするMCIハンドブック』 国立研究法人 国立長寿医療研究センター 2022年