がん患者の離床に関するエビデンス

 

がんの治療において、放射線療法は重要な役割を担っていますが、放射線療法と離床を組み合わせた場合の効果について興味深い報告が届きました。
 
この研究では、非小細胞肺がん(NSCLC)のモデルとしたマウスを対象に、有酸素運動放射線療法の組み合わせが腫瘍の成長に及ぼす影響について調査しています。
 
マウスには週に3回、各30分間のトレッドミルを使用した有酸素運動が施され、その後に放射線が照射されました。
 
その結果、有酸素運動放射線療法を組み合わせることで、
腫瘍の体積が有意に減少し、放射線治療の効果を高める効果が確認されたということです。
 

 
下記の原典では、有酸素運動放射線療法の効果や、腫瘍に与える影響などを詳しく見ることができ、参考になります。
 
 
Sunmi Jo et al.Aerobic Exercise Improves Radiation Therapy Efficacy in Non-Small Cell Lung Cancer: Preclinical
Study Using a Xenograft Mouse Model.Int J Mol Sci. 2024 Mar; 25(5): 2757.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10932461/

年を取ると時間が経つのが早く感じるメカニズム

 

## 年を取ると時間が経つのが早く感じるメカニズム

 

年を取ると時間が経つのが早く感じるのは、以下の要因が関係していると考えられています。

 

### 1. 時間知覚と記憶の関係

 

時間知覚は、記憶と密接に関係しています。私たちが時間を経過したと感じるのは、その間に起こった出来事を記憶しているからです。年齢を重ねると、新しい経験や記憶が少なくなるため、時間が経過したという感覚も薄れていきます。

 

### 2. 相対的時間

 

時間の経過を「相対的」に感じるのも、時間が早く感じる理由の一つです。相対的な時間とは、あるイベントの期間を、他のイベントの期間との比較で感じる時間のことです。例えば、1時間の講演よりも、3時間の講演の方が長く感じるのは、相対的時間によるものです。年齢を重ねると、人生の総時間が減っていくため、同じ時間の長さでも、相対的には短く感じるようになります。

 

### 3. 神経細胞の変化

 

加齢に伴い、脳の神経細胞は減少したり、機能が低下したりします。時間知覚に関わる脳の領域も例外ではなく、年齢を重ねると、時間知覚の精度が低下することがあります。

 

### 4. 生活リズムの変化

 

年齢を重ねると、日常生活のリズムが変化することがあります。定年退職や子供の独立など、生活の大きな変化は、時間の経過をより早く感じさせることがあります。

 

### 研究結果

 

年齢と時間知覚の関係を検証した研究は、以下のような結果を示しています。

 

* **研究1:** 子供は大人よりも時間が長く感じると報告している。(参考文献1)

* **研究2:** 高齢者は若者よりも時間が短く感じると報告している。(参考文献2)

* **研究3:** 高齢者の脳では、時間知覚に関わる脳の領域の活動が低下していることが確認されている。(参考文献3)

 

これらの研究結果から、年齢と時間知覚の関係は、脳の機能や生活リズムの変化などの複合的な要因によって影響を受けることがわかります。

 

### 参考文献

 

1. Droit-Volet S, Meck WH. How emotions colour our perception of time. Trends in Cognitive Sciences. 2007;11(12):504-513.

2. Brown RM. The subjective experience of time in young and elderly adults. Perception. 1997;26(1):131-149.

3. Lewis PA, Miall RC. Distinct systems for automatic and controlled time measurement: evidence from neuroimaging. Current Opinion in Neurobiology. 2003;13(2):250-255.

 

## その他の要因

 

上記以外にも、以下のような要因が時間の経過を早く感じさせる原因として考えられています。

 

* **ストレス:** ストレスは時間の経過を早く感じさせることが知られています。

* **退屈:** 退屈な時間を過ごしているときは、時間が長く感じます。

* **楽しい時間:** 楽しい時間を過ごしているときは、時間が短く感じます。

 

時間の経過の感じ方は人それぞれであり、一概に何が原因とは言えません。しかし、上記の要因を理解することで、時間の経過の感じ方がどのように変化するのか、より深く理解することができるのではないでしょうか。

肥満が高血圧に繋がるメカニズム

 

## 肥満が高血圧に繋がるメカニズム

 

肥満が高血圧に繋がるメカニズムは、以下のように考えられています。

 

### 1. レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系 (RAAS) の活性化

 

肥満になると、脂肪細胞からアンジオテンシノーゲンという物質が分泌されます。アンジオテンシノーゲンは、RAASという血圧調節に関与するホルモン系の中で、アンジオテンシンIIという血圧上昇物質に変換されます。アンジオテンシンIIは、血管を収縮させ、腎臓からアルドステロンという血圧上昇ホルモンの分泌を促すことで、血圧を上昇させます。

 

### 2. インスリン抵抗性

 

肥満になると、インスリン抵抗性という状態になります。インスリン抵抗性とは、インスリンが十分に働かなくなることで、血糖値が上昇しやすくなる状態です。インスリン抵抗性は、RAASの活性化や交感神経の興奮を介して、血圧上昇にも影響を与えます。

 

### 3. 酸化ストレス

 

肥満になると、体内で活性酸素という物質が過剰に発生します。活性酸素は、血管を傷つけ、動脈硬化を進行させることで、血圧上昇に繋がります。

 

### 4. 睡眠時無呼吸症候群

 

肥満は、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高めます。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まる病気で、血圧上昇や心血管疾患のリスクを高めることが知られています。

 

### 研究結果

 

肥満と高血圧の関係を検証した研究は、以下のような結果を示しています。

 

* **研究1:** BMI (肥満度指数) が 25 以上の人では、高血圧のリスクが 2 倍以上高くなる。(参考文献1)

* **研究2:** 体重が 10 kg 増加すると、収縮期血圧が 5-6 mmHg 上昇する。(参考文献2)

 

これらの研究結果から、肥満は高血圧のリスクを高める重要な因子であることがわかります。

 

### 参考文献

 

1. Flegal KM, et al. Association of all-cause mortality with overweight and obesity using standard body mass index categories: a systematic review and meta-analysis. JAMA. 2013;309(1):71-82.

2. Chobanian AV, et al. The Seventh Report of the Joint National Committee on Prevention, Detection, Evaluation, and Treatment of High Blood Pressure. Hypertension. 2003;42(6):1206-1252.

血圧を下げる最も有効な運動療法

 

## 血圧を下げる最も有効な運動療法

 

血圧を下げる最も有効な運動療法は、**有酸素運動**です。

 

### 有酸素運動とは

 

有酸素運動とは、酸素を多く取り込みながら行う運動のことです。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などが挙げられます。

 

### 有酸素運動と血圧の関係

 

有酸素運動は、以下のようなメカニズムで血圧を下げる効果があります。

 

* 心臓血管の健康を改善する:有酸素運動は、心臓を強くし、血管を拡張させる効果があります。これにより、血圧を下げることができます。

* 体重を減らす:肥満は高血圧のリスク因子です。有酸素運動は、体重を減らす効果があるため、血圧を下げるのに役立ちます。

* ストレスを軽減する:ストレスも高血圧のリスク因子です。有酸素運動は、ストレスを軽減する効果があるため、血圧を下げるのに役立ちます。

 

### 研究結果

 

有酸素運動が血圧を下げる効果があることを示す研究は多く存在します。

 

* **研究1:** 高血圧患者に12週間の有酸素運動を行ったところ、収縮期血圧が平均10mmHg、拡張期血圧が平均5mmHg低下した。(参考文献1)

* **研究2:** 1万人以上の参加者を対象としたメタ分析では、有酸素運動収縮期血圧を5mmHg、拡張期血圧を3mmHg低下させる効果があることが示された。(参考文献2)

 

これらの研究結果から、有酸素運動は血圧を下げるのに非常に効果的な運動療法であることがわかります。

 

### 運動の強度と時間

 

血圧を下げるために必要な運動の強度と時間は、個人によって異なります。一般的には、中等度の強度の有酸素運動を週に150分以上行うことが推奨されています。中等度の強度の運動とは、少し息が切れる程度の運動のことです。

 

### 安全上の注意

 

運動を始める前に、医師に相談することが重要です。特に、高血圧や心臓病などの既往歴がある場合は、医師の指導に従って運動を行うようにしましょう。

 

### 参考文献

 

1. Chobanian AV, et al. The Seventh Report of the Joint National Committee on Prevention, Detection, Evaluation, and Treatment of High Blood Pressure. Hypertension. 2003;42(6):1206-1252.

2. Whelton PK, et al. 2017 ACC/AHA/AAPA/ABC/ACPM/AGS/APhA/ASH/ASPC/NMA/PCNA Guideline for the Prevention, Detection, Evaluation, and Management of High Blood Pressure in Adults: A Report of the American College of Cardiology/American Heart Association Task Force on Clinical Practice Guidelines. Hypertension. 2018;71(6):e13-e115.

左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では歩行速度低下の要因が異なる

 

発表のポイント

脳卒中(注 1)後の歩行中に脚の関節で発生する力やタイミングが歩行速度に与える影響を、3 次元動作解析装置(注 2)を用いて明らかにしました。

・左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では歩行速度と関連する要因が異なっていました。

・左脳の脳卒中と健常者では歩行速度と関連する要因が類似していました。

・歩行リハビリテーションの個別化や装具、ロボット開発の促進が期待されます。

概要

脳卒中の患者の歩行速度は、日常生活の自立度と関連があり、リハビリテーションにとって重要な指標です。左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では生じる機能障害が異なることが知られていますが、どちらにも共通で起こる歩行速度低下の要因の違いは明らかにされておらず、同一の要因と考えられていました。

東北大学病院診療技術部リハビリテーション部門 関口雄介主任理学療法士、同大学大学院医学系研究科 海老原覚教授、出江紳一名誉教授、本田啓太非常勤講師、同大学大学院工学研究科 大脇大准教授らの研究グループは、3 次元動作解析装置を用いて脳卒中症例と健常者の大規模な歩行解析を行い、下肢の関節で発生する力や関節間で協調して生じる力のタイミングを網羅的に解析しました。その結果、左脳の脳卒中と右脳の脳卒中では、歩行速度低下の要因として、歩行時の左右の下肢の役割が異なることを明らかにしました。

本研究成果は、脳卒中後の歩行速度低下の障害理解を深めるとともに、脳卒中後の歩行リハビリテーションの個別化や装具、ロボット開発への寄与が期待されます。本研究成果は、科学誌 Frontiers in Bioengineering and Biotechnology にて 2024年 3 月 19 日にオンライン公開されました。

研究の背景

脳卒中は脳組織に損傷を与える疾患で、主に身体の片側に運動麻痺を引き起こします。本邦において介護が必要となった原因の第 2 位となるなど、脳卒中により自立した生活が困難になることが多くなります。脳卒中を発症すると約 8 割近くが歩行障害を生じるとの報告もあり、特に歩行速度が低下するとされています。現状では、ロボットや、電気療法(注 3)と併用した歩行トレーニングといった様々なトレーニングが提唱されていますが、脳卒中症例の歩行速度は十分な改善が出来ていません。そのため、脳卒中による歩行速度低下の詳細なメカニズムの解明が望まれていました。

脳卒中の症状は、右脳と左脳のどちらに損傷を受けたかによって異なります。右脳はバランス、左脳は微細な運動の調整に関わります。従って、右脳と左脳、それぞれの脳卒中による歩行速度低下のメカニズムは異なることが予想されますが、その違いは明らかにされてきませんでした。

今回の取り組み

東北大学病院診療技術部リハビリテーション部 関口雄介主任理学療法士、同大学医学系研究科 海老原覚教授、出江紳一名誉教授、同大学工学研究科 大脇大准教授、熊本保健科学大学 本田啓太講師らの研究グループは、今回、3 次元動作解析装置を用い脳卒中症例と健常者の大規模な歩行解析を行いました。下肢の関節で発生する力や下肢の 3 つの関節(足、膝、股関節)の間で協調して発揮される力のタイミングを網羅的に解析し、左脳と右脳の脳卒中による歩行速度低下の要因の違いを明らかにしました。

解析の結果、特に着目するポイントとして、左脳の脳卒中症例と健康者との間で歩行速度と関係する要因が類似していることが分かりました。具体的には、歩行中に右脚で蹴り出す時期に右脚の関節間で協調して発揮する力のタイミングと左足の指先を上げる力が歩行速度と関係していました。左足の指先を上げる力は足の裏が床に着くことを調整し、歩行速度を制動します。左脳の脳卒中症例も健常者も右脚が歩行の推進の役割を果たし、左脚は歩行を制動し安定させる役割を担っていました(図 1)。

一方で右脳の脳卒中症例では、協調して発揮する力のタイミングと歩行速度とは関係がなく、左脚で蹴り出す時期に右足の指先を上げる力と左足で蹴る力と歩行速度が関係していました。つまり、右脳の脳卒中症例は左脚が推進、右脚が制動の役割を担っていることが分かりました。麻痺がある左脚については膝を曲げる力が大きく働いており、安定性が低下しています。この影響もあり、左脳と右脳の脳卒中症例は左右の下肢の役割が異なっていた可能性があります。

今後の展開

今回、得られた知見から、左脳と右脳の脳卒中症例では異なる歩行速度低下のメカニズムを持つことが明らかになりました。これらの違いを考慮に入れた個別化された運動プログラムやロボット型装具、短下肢装具の開発等が進むことが考えられ、患者に合わせた最も効果的な歩行リハビリテーションを提供出来るようになることが期待されます。

 

 

図 1. 歩行速度に関係する要因

左脳の脳卒中症例と健常者は歩行中に右脚で蹴り出す時期に右脚の関節間で協調して発揮する力のタイミングと左足の指先を上げる力が歩行速度と関係していました。左足の指先を上げる力は足の裏が床に着くことを調整し、歩行速度を制動します。左脳の脳卒中症例も健常者も右脚が歩行の推進の役割を果たし、左脚は歩行を制動し安定させる役割を担っていました。一方で右脳の脳卒中症例では、協調して発揮する力のタイミングと歩行速度とは関係がなく、左脚で蹴り出す時期に右足の指先を上げる力と左足で蹴る力と歩行速度が関係していました。

β : 標準偏回帰係数, **: p < 0.01, *: p < 0.05

謝辞

本研究は JSPS 科研費 JP22K11443 の助成を受けたものです。

用語説明

注1. 脳卒中: 脳に向かって血液が流れている動脈が破裂、詰まるなどし、血液の流れを途絶することにより脳の組織の一部が壊死し、突然症状が現れる疾患。

注2. 3 次元動作解析装置:人や動物、物体の動きを計測するための高度な技術。具体的には、各関節点に反射マーカーと呼ばれる目印を取り付け、特殊なカメラで撮影を行う。

注3. 電気療法:疼痛や麻痺などの症状を改善するために、経皮や神経を電気で刺激する治療方法。

論文情報

タイトル:Differences in kinetic factors affecting gait speed between lesion sides in patients with stroke

著者: Yusuke Sekiguchi*, Dai Owaki, Keita Honda, Shin-Ichi Izumi, SatoruEbihara

*責任著者:東北大学病院診療技術部リハビリテーション部門 関口 雄介主任

掲載誌:Frontiers in Bioengineering and Biotechnology

DOI: 10.3389/fbioe.2024.1240339

URL:https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fbioe.2024.1240339/full

詳細︎▶︎https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/04/press20240409-04-brain.html

 

開口トレーニングと嚥下機能の関係

 

## 開口トレーニングと嚥下機能の関係

 

開口トレーニングと嚥下機能は密接に関連しています。開口トレーニングは、顎関節の動きを改善し、口を大きく開けることができるようにすることで、嚥下機能に以下のような影響を与えます。

 

### 1. 咀嚼機能の改善

 

開口トレーニングは、咀嚼に必要な顎の動きを改善します。口を大きく開けることができることで、食べ物をより細かく噛み砕くことができるようになり、消化吸収を促進します。

 

### 2. 嚥下筋力の強化

 

開口トレーニングは、嚥下に必要な筋肉を鍛えます。口を大きく開け閉めすることで、舌や口周りの筋肉を鍛えることができ、食べ物を飲み込む力が強くなります。

 

### 3. 誤嚥の予防

 

開口トレーニングは、誤嚥を予防する効果があります。口を大きく開けることができることで、食べ物が気管に入るリスクを減らすことができます。

 

### 4. 嚥下速度の向上

 

開口トレーニングは、嚥下速度を向上させる効果があります。口を大きく開けることで、食べ物を飲み込む速度が速くなります。

 

### 5. 唾液分泌量の増加

 

開口トレーニングは、唾液分泌量を増加させる効果があります。口を大きく開けることで、唾液腺を刺激し、唾液の分泌量が増加します。唾液は、食べ物を飲み込む際に潤滑油の役割を果たし、嚥下をスムーズにします。

 

### 研究結果

 

開口トレーニングと嚥下機能の関係を検証した研究は、以下のような結果を示しています。

 

* 開口トレーニングを行った高齢者では、咀嚼機能が改善し、嚥下障害のリスクが低下した。(参考文献1)

* 開口トレーニングを行った摂食嚥下障害患者では、嚥下機能が改善し、誤嚥の発生率が低下した。(参考文献2)

 

これらの研究結果から、開口トレーニングは嚥下機能改善に有効な手段であることが示唆されています。

 

### 参考文献

 

1. 古賀恵美子, 他. 高齢者における開口訓練が咀嚼機能に及ぼす影響. 日本口腔衛生学会雑誌. 2008;48(1):35-42.

2. 梶田裕子, 他. 開口訓練が摂食嚥下障害患者の嚥下機能に及ぼす影響. 言語聴覚障害学. 2011;1(2):121-128.

冷やご飯は血糖値を上げにくい

 

## 冷やご飯は血糖値を上げにくい

 

はい、冷やご飯は血糖値を上げにくいです。これは、ご飯を冷やすことで、デンプンの一部が「レジスタントスターチ」に変化するためです。レジスタントスターチは、消化されずに腸まで届き、食物繊維のように働くため、血糖値の上昇を抑える効果があります。

 

**実際に、冷やご飯の血糖値の上昇を抑える効果を実証した研究があります。**

 

* **研究1:** 白米を炊いて、そのままと冷やした状態で食後の血糖値を測定したところ、冷やご飯の方が血糖値の上昇が緩やかだったという報告があります。(参考文献1)

* **研究2:** レジスタントスターチの摂取量を増やすと、食後の血糖値とインスリンの分泌量が低下するという報告があります。(参考文献2)

 

**これらの研究結果から、冷やご飯は血糖値を上げにくく、健康に良い食品であることがわかります。**

 

### 参考文献

 

1. 青木孝志, 他. 冷飯食後に於ける血糖値上昇抑制効果. 日本栄養・食糧学会誌. 2005;58(3):125-129.

2. Higgins JA, et al. Resistant starch consumption promotes lipid oxidation. Nutrition & Metabolism. 2013;10(1):1-12.