2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

段差昇降運動が歩行の安定性向上に寄与するメカニズム

**段差昇降運動が歩行の安定性向上に寄与するメカニズム:** **1. 下肢筋力の向上** * 段差昇降運動は、大腿四頭筋、ハムストリング、腓腹筋などの下肢筋群を強化します。 * 筋力が向上すると、歩行時のバランスと安定性が向上します。 **論文:** * **Effec…

階段昇降運動と歩行運動が下肢筋力に及ぼす影響

**論文:** * 「階段昇降運動と歩行運動が下肢筋力に及ぼす影響」(田中他、2020) **研究方法:** 若い健康な被験者を2群に分け、8週間の介入を実施しました。 * 階段昇降運動群:週3回、15分間、20段の階段を昇降 * 歩行運動群:週3回、15分間、5km/hの速…

高カカオチョコレートの摂取で脳を効率化

高カカオチョコレートの摂取で脳を効率化させ仕事のパフォーマンスが向上 脳疲労を溜めないためには「省エネ&リセット」で、脳にかかる負担を減らし、過活動にならないようにすることが大切。 脳疲労を改善、予防するコツとして、「睡眠・休息を最優先にし…

有酸素運動が血管を若返らせ、腎機能を改善に導く

有酸素運動が血管を若返らせ、腎機能を改善に導く 近年、腎機能の低下を抑えるには、適切な運動が必要である、という研究結果が世界中で蓄積された結果、運動療法を主軸とする「腎臓リハビリテーション」が、高齢の透析患者の多いわが国で、世界に先駆けて保…

外科手術の“邪魔者”だった「ファシア」の意外な役割

医師直伝「筋膜ケア」 しつこい凝りや痛み…原因不明の不調を解消!:しつこい凝りに効く「筋膜」ケア:日経Gooday(グッデイ) (nikkei.co.jp) 医師直伝「筋膜ケア」 しつこい凝りや痛み…原因不明の不調を解消!:しつこい凝りに効く「筋膜」ケア:日経Gooda…

安静時から低強度全身運動時の循環反応

安静時から低強度全身運動時の循環反応 運動時の血圧調節 運動時の平均血圧は安静時より上昇するが,その上昇度は激しい運動でも安静の 1.25~1.5倍で、5~7倍に増加する心拍出量に比べてきわめて狭い範囲である。 このことは、運動時の心拍出量の約85%が配分さ…

グーパー運動の血圧に関する影響

血圧=(心拍出量)×(血管抵抗)で表されます。 血圧は、筋肉運動の最中は上昇する傾向がありますが、これは心拍出量が増加するためです。 しかし、筋肉運動を継続することで、上(収縮期)、下(拡張期)の血圧と3~4%低下することを、一九九七年、米国のケリー博士…

体重増加への影響:日常生活動作 vs 食事量

体重増加への影響:日常生活動作 vs 食事量 体重増加は、摂取カロリーと消費カロリーのバランスが崩れることで起こります。一般的に、食事量の方が日常生活動作よりも体重増加への影響が大きいと考えられています。 具体的な数値に基づいて説明しましょう。 …

肺換気後に血液が手指に届くまでの時間

肺換気後に血液が手指に届くまでの時間は、約5〜10秒です。 肺換気によって酸素が肺で取り込まれ、二酸化炭素が排出されます。 その後、酸素を含んだ血液が肺から心臓に戻り、心臓から動脈を通って全身に送られます。 手指に届くまでの時間は、この循環プロ…

代謝当量(MET)と日常生活活動におけるエネルギー消費の関係

代謝当量(MET)と日常生活活動におけるエネルギー消費の関係について、さらに詳しい情報を提供させていただきます。 代謝当量(MET) METs は、身体活動のエネルギーコストの標準的な尺度です。1 MET は安静時のエネルギー消費量として定義され、体重1キログ…

食事量の影響が日常生活の運動量の影響よりも体重増加に与える影響が大きい理由

食事量の影響が日常生活の運動量の影響よりも体重増加に与える影響がはるかに大きい理由は以下の2つです。 **1. カロリー摂取量と消費量の差** 体重を維持するには、消費するカロリーと摂取するカロリーのバランスがとれている必要があります。日常生活の運…

同じ量の運動量であれば、毎日コツコツやろうが、集中してまとめて実施しようが効果が変わらない

まとめてよりコツコツ運動したほうがよい理由 運動にしろなんにしろ、コツコツ続けることはとても根気のいる難しいことです。夏休みの宿題も最終日にまとめてやる人もいらっしゃったのではないでしょうか。運動に関しても毎日継続してすることが大切だという…

口腔ケアとガムのエビデンス

**口腔ケアとガムのエビデンス** ガムは、口腔ケアにもいくつかの利点があると考えられています。以下に、この主張を裏付ける証拠を紹介します。 **虫歯の予防** * ガムを噛むと唾液の産生が増加します。唾液には、虫歯の原因となる細菌を洗い流す抗菌成分が…

嚥下機能改善とガムの関係

**嚥下機能改善とガムの関係** ガムを噛むことは、嚥下機能の改善に役立つ可能性があります。 **唾液の分泌の促進:** * ガムを噛むと、唾液が大量に分泌されます。唾液は、食べ物を軟らかくして飲み込みやすくし、嚥下を滑らかにします。 **顎の筋力の強化:*…

運動機能アセスメントの重要性:COPD患者の4メートル歩行速度の有用性

慢性呼吸不全(COPD)患者さんのケアや離床では、身体活動や運動機能をアセスメントすることが大切です。 身体活動を知る代表的なアセスメントに、6分間歩行テストがありますが、呼吸が苦しいと6分間歩き続けられないこともあります。 そんな、COPD患者さん…

筋と筋の交差部で痛みが出やすいメカニズムとエビデンス

筋と筋の交差部は、複数の筋肉が重なり合い、摩擦や圧迫を受けやすいため、痛みが出やすい部位です。以下、痛みが出やすいメカニズムとエビデンスを詳しく説明します。 摩擦による炎症 筋肉が収縮・弛緩する際に、交差部で互いに擦れ合い、炎症を引き起こす…

漢方薬の抑肝散の睡眠改善におけるメカニズム

**漢方薬の抑肝散の睡眠改善におけるメカニズム** ヨウカクサンは、伝統的な漢方薬で、睡眠障害の治療に使用されています。その睡眠改善効果のメカニズムは以下の通りです。 * **GABA産生の増加:** ヨウカクサンには、ベンゾジアゼピン受容体に作用し、抑制…

肝臓の脂肪を落とすための30分歩行法

1日30分の早足で脂肪肝は落ちる そんな厄介な肝臓の脂肪ですが、平日に1日30分、早足で歩くだけで3割も落とせることが医学的に明らかになりました。「米国消化器病雑誌」という米国消化器病学会発行の学術誌に、1月30日付で掲載された論文 [米国国立医学…

「野菜」から食べる──ベジタブルファーストのすごい効果

食事の際、食べる順番を変えると血糖値も大きく変わる。 2型糖尿病患者や前糖尿病段階の人と健康な人を対象にしたいくつかの研究によると、デンプン質の炭水化物を摂る前、食事の最初に繊維質の野菜を摂ると、血糖値が最低20%~最高70%、インスリン値が最…

血糖値の急速改善法:酢を活用

「食前の酢」で血糖値が10秒で改善する 写真はイメージ ©️AFLO たった10秒で血糖コントロールを改善する方法がある。 その秘密は? 食事の前に酢を大さじ1杯飲めばいい。 酢が血糖コントロールに与える影響を調べた研究をメタ分析したところ、食事前に大さじ1…

足関節不安定症治療における視覚フィードバックの有効性

視覚フィードバックバランストレーニングが機能性足関節不安定症を有する成人男性のバランスと足関節不安定性に及ぼす効果 南昇民、金敬、李道潤* 大邱大学リハビリテーション科学大学院物理療法学科 [目的] 本研究は、視覚フィードバックバランストレーニン…