運動機能アセスメントの重要性:COPD患者の4メートル歩行速度の有用性

 

慢性呼吸不全(COPD)患者さんのケアや離床では、身体活動や運動機能をアセスメントすることが大切です。
 
身体活動を知る代表的なアセスメントに、6分間歩行テストがありますが、呼吸が苦しいと6分間歩き続けられないこともあります。
 
そんな、COPD患者さんの運動機能アセスメントに関して、興味深い報告が届きました。


 
この研究では、COPD患者さんの運動機能アセスメントとして、4メートル歩行速度を測定し、他のアウトカムとの関連を調査しています。
 
その結果、4メートル歩行速度は、6分間歩行テストや呼吸困難感と強く相関しており、簡単に運動機能をアセスメントできる有用な方法であるとしています。
 
下記原典では、4メートル歩行速度と死亡リスクや在宅酸素療法との関係も知ることができ、参考になります。
 


是非、ご覧ください。
 
Takako Nakano et al. Correlation of 4-meter gait speed with clinical indicators of chronic obstructive pulmonary disease. Respir Investig. 2021 Jul;59(4):505-512.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33903076/