足関節不安定症治療における視覚フィードバックの有効性

 

視覚フィードバックバランストレーニングが機能性足関節不安定症を有する成人男性のバランスと足関節不安定性に及ぼす効果

 

南昇民、金敬、李道潤* 大邱大学リハビリテーション科学大学院物理療法学科 

 

[目的] 本研究は、視覚フィードバックバランストレーニングが機能性足関節不安定症を有する成人男性のバランスと足関節不安定性に及ぼす効果を検討した。

 

[対象と方法] 足関節不安定性をカンバーランド足関節不安定性ツール(CAIT)で判定し、視覚フィードバックバランストレーニング群と、足関節運動群に無作為に分けた28名の成人男性を対象とした。視覚フィードバックバランストレーニング群は、視覚フィードバックバランストレーニングを20分間、足関節運動を10分間行った。足関節運動群は、足関節運動を30分間行った。運動は週3回、8週間行った。バランス能力はBio rescueを用いて測定した。測定項目は、バランス能力を評価する限界安定性(LOS)である。1分間測定した。足関節不安定性はCAITで測定した。各群の運動前後での各パラメーターの変化を調べるために、対応のあるt検定を用いた。統計的有意水準はp<0.05とした。

 

[結果] 視覚フィードバックバランストレーニング群では、LOSとCAITスコアが有意に増加した。足関節運動群では、CAITスコアが有意に増加したが、LOSは有意に増加しなかった。

 

[結論] 視覚フィードバックバランストレーニングは、機能性足関節不安定症を有する成人男性のバランス能力と足関節不安定性に有効であることが示された。したがって、視覚フィードバックバランストレーニングは、足関節不安定症を有する患者の治療法として推奨できる。

 

キーワード:視覚フィードバックバランストレーニング、機能性足関節不安定症

64c60c7237422ce8dfc2f7d00a02b6092b79.pdf (semanticscholar.org)

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