日常生活動作に必要な関節の可動域

 

.問い

関節可動域の改善を目指すうえで、どのくらいの角度を目標にするとよいですか?

 

 

答え

ズバリ日常生活に必要な角度を意識して、改善を目指しましょう。

 

主な動作と各関節の関係では、

表に示すような可動域が求められると報告されています(文献1,2)。

 

膝関節が屈曲しないと正座が困難となるように、

特に日本での生活は床が中心となるため、

下肢の可動域制限が生活に直接影響します。

 

具体的には、布団ではなくベッドの導入が必要となったり、

ご飯を食べるときに椅子を用意するなどが挙げられます。

 

また、体幹の関節角度では、

起き上がる際に必要な体幹屈曲最大角度は、51.3°だと報告があります(文献3)。

 

本をめくる動作でも肩関節屈曲が 95°、

肘関節屈曲が114°必要というから驚きです。