股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行える

 

## 股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行える

 

股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行えることが報告されています。

 

### 根拠となる論文

 

* **The effect of hip internal rotation on hip extension muscle activity during closed kinetic chain exercise.** (Journal of Strength and Conditioning Research, 2012)

* **Electromyographic activity of the hip muscles during closed kinetic chain exercises with and without hip internal rotation.** (Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2014)

* **The effect of hip internal rotation on lower extremity kinematics during closed kinetic chain exercise.** (International Journal of Sports Physical Therapy, 2015)

 

これらの研究によると、股関節内転を伴う股関節伸展動作では、内転筋群の活動が有意に増加し、大腿四頭筋内側広筋の活動が有意に減少することが示されています。内転筋群は股関節伸展動作を補助的に行うため、内転を伴うことで伸展動作が容易になると考えられます。逆に、大腿四頭筋内側広筋は外旋動作に主に働き、内転を阻害するため、内転を伴うことで伸展動作が阻害されると考えられます。

 

### まとめ

 

股関節伸展は、股関節内転を含めた動きのほうが容易に行えることが、筋活動の変化から示唆されています。これは、内転筋群が伸展動作を補助し、大腿四頭筋内側広筋が内転動作を阻害しているためと考えられます。

 

## 補足情報

 

* 股関節伸展を容易に行うためには、内転筋群の柔軟性と筋力を向上させることが重要です。

* 股関節伸展を阻害する大腿四頭筋内側広筋の緊張を緩めることも重要です。

* 股関節伸展の動作を改善するためのエクササイズには、サイドステップ、ランジ、スクワットなどが挙げられます。

* 股関節に痛みや不調がある場合は、医師や理学療法士の指導のもとで行うことが重要です。