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Rehabilitation Science Blog

基本動作

座位での骨盤後傾は肥満や加齢変化による構造的変化と、筋力低下や股関節疾患による機能的変化が複合した現象

高齢者の座位での骨盤後傾姿勢の複合的な課題について、米国の最新研究(2020~2025年)を踏まえ、詳細に章立てで解説します。重要な点とまとめ、引用文献も米国論文のみで構成されます。 導入 骨盤後傾は、高齢者の座位でよく見られ、腰痛・転倒リスク増大…

高齢者の座位骨盤後傾は腹横筋を含む多くの筋肉の筋力・活動低下の複合的な結果

導入 高齢者に多い座位での骨盤後傾姿勢は、腰痛や機能低下の一因です。構造的要因に加え、体幹~骨盤周囲筋群の筋力低下と筋活動異常が姿勢制御を阻害します。cir.nii+ 1​ 1. 腸腰筋(腸腰筋) 腸腰は骨盤前下方への筋力により骨盤前傾を促進します。 筋力…

ハムストリングスと内側腓腹筋の間にある滑液包が硬くなることは、膝関節の機能に多大な影響を及ぼす

ハムストリングスと内側腓腹筋の間にある滑液包が硬くなることは、膝関節の機能に多大な影響を及ぼします。以下に、具体的な数値データを基に、滑液包の硬化が膝関節の屈曲や伸展への抵抗感、下肢の動かしにくさ、重だるさなどの症状にどのように影響するか…

立位動作における骨盤の位置が大殿筋の出力に与える影響について

立位動作における骨盤の位置が大殿筋の出力に与える影響について、骨盤中立位と後傾位を比較すると、以下のような数値的な違いが見られます。 骨盤中立位では、大殿筋は最も効率的に機能し、最大の出力を発揮します。この姿勢では、大殿筋の筋活動は最大随意…

起立動作(Sit-to-Stand, STS)において、各相で働く筋の貢献割合は動作のフェーズごとに異なる

起立動作(Sit-to-Stand, STS)において、各相で働く筋の貢献割合は動作のフェーズごとに異なります。以下に、起立動作を3つの主要なフェーズに分け、それぞれのフェーズでの主要な筋の貢献割合について詳しく説明します。 ### 起立動作のフェーズ1. **準備…

立ち上がり介助、この時のポイントはズバリ骨盤の前傾

【立ち上がり介助のときに意識すべきポイント】ただ体幹を倒すだけではダメ トイレ介助や検査への移動など、立ち上がりの介助は日々の業務に欠かせません。 立ち上がりの介助は、まず患者さんの体幹を前に前傾させて、重心を臀部から足部に移動することから…

立ち上がり動作において、主要な筋群とその貢献割合

立ち上がり動作において、主要な筋群とその貢献割合は以下の通りです。 大腿四頭筋(Quadriceps femoris): 約40%〜50% 大腿四頭筋は大腿部の表面にあり、膝関節を伸展させる役割を果たします。立ち上がりの際に膝を伸ばす動作に主に関与し、身体を立ち上…

平衡訓練/前庭リハビリテーションの基準

前庭リハビリテーションとは 一側の末梢前庭が障害されると,めまいや平衡障害が出現するが,前庭代償により次第に回復する。 しかし,前庭代償が遅延してめまい・平衡障害が持続する例も少なくない。 前庭代償が遅延し,頭部や 身体の動きによりめまい・平…

高強度インターバル・ウォーキング・トレーニングが中高年の体力と血圧に及ぼす影響

目的高強度インターバルウォーキングトレーニングが、中強度連続ウォーキングトレーニングよりも大腿筋力およびピーク有酸素容量を増加させ、血圧を低下させるかどうかを検討すること。 参加者と方法2004年5月18日~2004年10月15日(5ヵ月間の研究期間)、平…

すくみ足・小刻み歩行を呈するパーキンソン病患者に対する歩行訓練

要 旨パーキンソン病 患者 に対する歩行訓練の 効果 を検討する目的で ,パーキンソン病患者 と健常人との 体幹・下肢の筋活動及び重心移動を比較・検討した。 パーキンソン病患者の 筋活動 は歩行時持続性の 高い筋活動 を認め,その際左右への重心移動は …

すくみ足・小刻み歩行を呈するパーキンソン病に対する歩行訓練

要 旨パ ーキンソン病患者に対する歩行訓練の効果を検討する 目的で ,パ ーキ ン ソ ン 病患者 と健常人 との 体幹・下肢の筋活動及び重心 移動を比較 ・検討した。 パ ーキンソン病患者の 筋活動 は歩行時持続性の 高い筋活動 を認め,その際左右への 重心…

短時間の軽運動で高齢者の記憶力が向上

流通経済大学・筑波大学などの研究チームは、軽運動を 10 分間行うことで記憶力が即時的に向上することを健常高齢者において初めて明らかにしました。また、運動時に瞳孔径を計測した結果から、記憶力向上のメカニズムとして脳内の覚醒機構が関与する可能性…

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、医学的には「腰部脊柱管狭窄症」という名称が正式です。 神経の走る空間が狭くなる病状です。 脊柱管とは、イメージしやすいように簡単に言うと、背骨の中にあるトンネル(脊髄神経)のことで、そこには脳から続いている脊髄神経が通ってい…

皮下組織と外側広筋間の滑走の定量的解析 - 筋膜の密な結合組織の影響

はじめに: 結合組織の厚さは痛みと関連していることが示されています (Stecco et al., 2014)。しかし、筋膜の厚さと滑走の関係はまだ不明です。さらに、滑走と運動リズムや手足の位置との間の影響は明らかではありません。 方法: セラピストは、2 つの一定…

膝痛の原因

変形性膝関節症の正体 変形性膝関節症は、特定の組織の症状を示す病名でない。 あくまで、レントゲンやエコー検査画像に映る軟骨や骨の変形を表しているにすぎず、単なる病名にあたります。 そのため、実際にどの組織が痛みを感知しているかは示していません…

血圧低下にアイソメトリックトレーニングが最適

概要 1万6,000人弱を組み入れた270件の無作為化試験の系統的レビューおよびメタ解析において、血圧を低下させる最も有効な運動法としてアイソメトリック(等尺性筋収縮または静的)トレーニングが浮上した。 結論 本結果は、血圧コントロールに対する新たな…

認知症または認知障害を伴う血圧低下の関連付け

質問降圧療法による血圧低下と認知症または認知障害の発生率との間には関連がありますか? はじめに高血圧は、特に中年期に、認知症と後年の認知障害に関連しています。1,2,3,4 一部の無作為化臨床試験では、血圧–下降治療による認知症のリスクが低いことが報…

半側空間無視4

従来型のUSNの評価とその扱い USNの評価には、線分抹消試験を含んだ行動性無視検査(BIT)が広く使用される。この検査で、包括的な無視症状の把握が可能になる。しかし、机上検査結果と生活上の無視症状の乖離が指摘されている。中でも、慢性期では、BITのみ…

立ち上がり動作のバランスの捉え方

バランスのレベル 鈴木はバランスとその調整能力を4つのレベルに分類している。 レベル1:圧中心を調整して重心の投影点を支持基底面のほぼ中央に保持できる段階。 レベル2:支持基底面の全領域に重心の投影点を保持できる段階。支持基底面の圧中心が移動…

慢性疼痛と筋膜の関係

痛みは、急性痛と慢性痛に分類されます。急性痛は、外傷や疾患などによる組織の損傷に対する反応として起こります。一方、慢性痛は、一定期間以上持続する痛みで、原因が明確でない場合が多く、神経系の異常が関与していることがあります。 急性痛は、組織の…