腰椎周囲筋群の機能には、脊椎の運動、姿勢の維持、脊椎のバランス機構がある。
腰椎伸筋群は、胸腰筋膜により被覆されてコンパートメントを形成している。
腰椎伸筋群は多裂筋と脊柱起立筋に大別される。
上位腰椎では脊柱起立筋の方が 断面積は広く、中位腰椎ではほぼ1:1の関係となり、下位腰椎では多裂筋の方が 断面積は広い(図12)。
腰椎は側方筋群として腰方形筋があり、この筋は脊柱起立筋と大腰筋間の外側に 位置する。
腸腰筋は大腰筋と腸骨筋によって構成される筋であり、大腰筋は腰椎姿勢によっ てその機能が変化する 29)。
すなわち、腰椎前弯位では前弯を維持するように作用するが、腰椎後弯位では後弯を助長するように作用する。