2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

橈骨遠位端骨折後の動き改善のポイント

Q.橈骨遠位端骨折後のROM回復に重要なことは何ですか? A.手関節の運動に大きく貢献する月状骨の動きの改善が重要と考えます。 手関節をやや掌屈位に保ち、第3中手骨を近位方向にたどっていくと凹みがあり、その先にある少し出っ張りを感じる部分が月状骨で…

筋膜リリースにおける振動刺激の有無による効果の違い

筋膜リリースにおける振動刺激の有無による効果の違いについて、以下のようにまとめることができます: 1. 即時的な効果: 振動刺激を加えた筋膜リリースは、従来の静的な筋膜リリースと比較して、より即時的な効果が得られる傾向があります。特に柔軟性の向…

健康における歩数の重要性

歩くことはどれくらい健康に意義があるのでしょうか。 ボストンのHamayaさんは健康におけるこの歩数の重要性を調べました。 対象となったのは60歳以上の女性です。 14399人の女性が対象になり、過去の無作為化比較試験でのデータを再解析して、 約9年間の死…

筋膜の痛みに対する徒手リリースにて、垂直方向への振動刺激の有無の効果の違い

筋膜の痛みに対する徒手リリースにて、垂直方向への振動刺激の有無の効果の違いを教えて 筋膜の痛みに対する徒手リリースにおいて、垂直方向への振動刺激を加えることで以下の効果が期待できます。 ## 振動刺激を加える効果 - 振動刺激により筋膜の粘着が解…

パーキンソン病 (PD) におけるすくみ足 (Freezing of gait: FOG) への対処法

すくみ足への対処法の詳細 パーキンソン病 (PD) におけるすくみ足 (Freezing of gait: FOG) への対処法として、認知的制御と左右差への配慮が重要であると、岡田洋平氏の論文で述べられています。 認知的制御の重要性 FOGは、歩行中の歩幅の減少や歩行速度の…

パーキンソン病の歩行・姿勢制御異常に対する理学療法

パーキンソン病の歩行・姿勢制御異常に対する理学療法 パーキンソン病の歩行・姿勢制御異常は、生活の質(QOL)低下につながるため、理学療法の重要な介入対象となる。本稿では、パーキンソン病の歩行障害に対する推奨される理学療法介入と、姿勢異常に対応…

年齢と疲労回復の関係

「歳をとると疲れがとれにくくなる」はウソ?年齢と疲労回復の関係 年齢を重ねると若い頃より疲れやすくなり、疲労回復までの時間も長くなる。一晩寝ても疲れが とれない。そのような話はよく聞きますし、実際にそんな風に感じている人も多いでしょう。 筋ト…

有酸素運動がアミロイドβの排出に有効とされるメカニズム

有酸素運動がアミロイドβの排出に有効とされるメカニズムはいくつかあります。 以下にその主なメカニズムを説明します。 1. 脳血流の増加: 有酸素運動は脳血流を増加させることが知られています。増加した血流は、脳内の老廃物や不要な物質を除去する能力を…

異なる有酸素運動強度での運動誘発性低痛覚の効果

健康な若年成人における異なる有酸素運動強度での運動誘発性低痛覚の効果 Niwa Y, Shimo K, Ohga S, Tokiwa Y, Hattori T, Matsubara T. Effects of Exercise-Induced Hypoalgesia at Different Aerobic Exercise Intensities in Healthy Young Adults. J Pa…

炭水化物制限は、アルツハイマー病の皮質萎縮を軽減する

アミロイド陽性アルツハイマー病患者の皮質萎縮に対する炭水化物制限の影響 インスリンレベルを低下させる炭水化物制限は、アルツハイマー病(AD)発症を遅らせる可能性がある。炭水化物の摂取を制限するとインスリン抵抗性が低下し、グルコースの取り込みや…