慢性心不全患者の運動時フィジカルアセスメントの主なポイント

重度の慢性心不全患者の運動時フィジカルアセスメントの主なポイントは次の通りです。
 
 
基本的なバイタルサインの評価:
安静時の心拍数、血圧、呼吸数、体温、酸素飽和度を測定します。
 

 

心機能の評価:
聴診による心臓音の評価や運動に先立つ心電図(ECG)モニタリングなどを行い、不整脈や虚血の兆候を確認します。
 

 

症状の確認:
呼吸困難、胸痛、めまい、過度の疲労といった、運動誘発性の症状のモニタリングが重要です。
 

 

身体機能の評価:
下肢筋力、持久力、可動域(ROM)、平衡感覚および歩行能力などを基準値または前回の評価と比較して評価します。
 

 

体液状態の評価:
浮腫や体液過剰の徴候を確認して、体液負荷の状態を評価します。
 

 

活動中のバイタルサインのモニタリング:
運動中の心拍数、血圧の変動や異常な呼吸パターンを監視します。
 
 
 
これらのポイントを通じて、理学療法士は患者の身体的状態と運動に対する反応を評価し、治療計画の安全性を確保や運動プログラムの適切な調整を行います。