老化の三大要因のひとつ「糖化」

 

老化の3大要因といわれるのが酸化、糖化、炎症。体が『サビる』酸化に対し、糖化は体が『コゲる』状態になること。

 

糖化と酸化の悪循環が老化を加速させるといわれ、エイジングケアには、糖化、酸化の両方に注目する必要がある。

 

「ごはんや麺類など糖質の高い食事を摂ると血糖値が上昇しますが、過剰に摂取した糖分があると体内のたんぱく質が結びついて変性し『糖化最終生成物(AGEs)』を作り出します

 

AGEsは『焦げ』の一種で、玉ねぎを炒めると次第に茶色になり、そのまま戻らなくなりますが、同様のことが体の中でも起きています。

 

皮膚や腱、軟骨などを構成する繊維状のたんぱく質であるコラーゲンでは、AGEsがたんぱく質の間に劣化した『橋』をかけるため、AGEsが付いた悪い架橋が増えると、弾力や張力がなくなり、皮膚や骨、血管などの本来のしなやかさが失われてしまいます

 

肌に蓄積されたAGEs量が多いほど肌の黄色味が強くなり、進行が進むと肌のたるみやシワだけでなく、骨粗しょう症動脈硬化白内障、発毛阻害などにつながる恐れがあります

 

糖化ケアとしては、糖質摂取量を減らす、血糖値の上昇を抑えるベジファースト(野菜を先に食べる)にする、食事中のAGEs量を減らすため揚げ物は避け、調理は蒸したり茹でたりする、糖化ケア作用のある食材や飲料を摂る、運動で糖を消費する、ストレスをためない、節酒と禁煙、紫外線対策が挙げられる。