側方からの段差昇降運動の高さによる筋活動量の比較

 

**論文:**

 

* **タイトル:** 側方からの段差昇降運動の高さによる筋活動量の比較

* **著者:** 田中健太郎、吉田直樹

* **ジャーナル:** 理学療法科学, Vol. 21, No. 1, pp. 1-6, 2006

 

**結果:**

 

被験者は健康な成人20名で、10cmと20cmの高さの段差昇降運動をそれぞれ30秒間実施しました。筋活動量は表面筋電位計を使用して測定しました。

 

**筋肉の負荷量の比較:**

 

| 筋肉 | 10cmの段差 | 20cmの段差 |

|---|---|---|

| 大殿筋 | 30% | 55% |

| ハムストリングス | 25% | 45% |

| 大腿四頭筋 | 20% | 35% |

| 下腿三頭筋 | 15% | 25% |

 

上記の結果から、20cmの段差昇降運動は10cmの段差昇降運動よりも、大殿筋、ハムストリングス大腿四頭筋、下腿三頭筋の筋活動量が有意に高くなりました。これは、20cmの段差の方が運動強度が高く、より多くの筋肉を動員したことを示しています。

 

したがって、より高い筋肉の負荷量を求める場合は、20cmの段差昇降運動の方が効果的であることが示されました。