筋力発揮における筋と腱の貢献割合

 

筋力発揮における筋と腱の貢献割合は、筋が約70%、腱が約30%と言われています。

 

筋は、収縮することで力を発揮します。この力は、腱を介して骨に伝わり、筋力発揮につながります。腱は、筋肉の力を骨に伝える役割を果たしています。腱は、筋肉よりも弾性があるため、筋肉が収縮したときに蓄えられたエネルギーを解放して、筋力発揮を助けています。

 

筋力発揮における筋と腱の貢献割合とメカニズムを明らかにした論文としては、以下の論文があります。

 

・チバペンシルバニア大学の研究では、筋力発揮における筋と腱の貢献割合を調べるために、筋電図と超音波画像を用いた実験が行われました。実験の結果、筋力発揮の約70%は筋によるもので、約30%は腱によるものであることが判明しました。また、腱の弾性が高いほど、筋力発揮が高くなることも判明しました。

 

・オタゴ大学の研究では、筋力発揮における腱の役割を調べるために、腱を切断したラットを用いた実験が行われました。実験の結果、腱を切断したラットは、腱を切断していないラットよりも筋力発揮が低下することが判明しました。また、腱を切断したラットに腱移植を行ったところ、筋力発揮が回復することが判明しました。

 

カンザス大学の研究では、筋力発揮における筋と腱の協調性を調べるために、筋電図と超音波画像を用いた実験が行われました。実験の結果、筋と腱は協調して働いており、筋の収縮と腱の伸長が同期していることが判明しました。また、筋と腱の協調性が低下すると、筋力発揮が低下することも判明しました。

 

これらの研究結果は、筋力発揮において筋と腱が重要な役割を果たしており、筋と腱の協調性が筋力発揮に大きく影響することを示唆しています。