上腕骨頭前方偏位の影響とメカニズム

 

上腕骨頭前方偏位

 

上腕骨頭前方変位は、肩甲上腕関節の運動を阻害し、肩 関節前方での牽引負荷と後方での圧縮負荷を増大させ る。

 

上腕骨頭前方変位は、肩甲骨前方傾斜や肩関節内旋の 程度が大きくなった場合に生じやすい。

 

肩甲骨前方傾斜は、胸椎の後彎増強や骨盤後傾を伴う脊柱の全体的な屈曲 (後彎)により生じる。

 

また、小胸筋の短縮や菱形筋群、僧帽筋中部線維の機能不全による肩甲骨内転不全によっても生じる。

 

肩関節内旋の増大は、大円筋や広背筋の短縮および外旋筋の機能不全によって生じる。

 

 

肩関節機能研究会より引用