呼吸苦が、心不全由来か呼吸不全由来かを判断するポイント

 

 

呼吸苦が、心不全由来か呼吸不全由来かを判断するポイントは、以下の通りです。

 

 

**1. 誘因**

 

心不全由来の呼吸苦は、労作時や安静時など、さまざまな状況で出現することがあります。一方、呼吸不全由来の呼吸苦は、主に安静時や睡眠中に出現することが多いです。

 

**2. 程度**

 

心不全由来の呼吸苦は、軽度から重度までさまざまです。一方、呼吸不全由来の呼吸苦は、重度であることが多く、呼吸困難をきたすこともあります。

 

**3. 関連症状**

 

心不全由来の呼吸苦は、浮腫、疲労、動悸、胸痛などの症状を伴うことが多く、呼吸不全由来の呼吸苦は、チアノーゼ、咳、痰、呼吸音の異常などの症状を伴うことが多くみられます。

 

**4. 身体所見**

 

心不全由来の呼吸苦では、肺水腫を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、頻呼吸、低酸素血症、高二酸化炭素血症などの所見を認めることが多くみられます。

 

**5. 胸部X線所見**

 

心不全由来の呼吸苦では、肺水腫や心拡大などの所見を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、肺炎、肺気腫、胸水などの所見を認めることが多くみられます。

 

**6. 血液ガス分析**

 

心不全由来の呼吸苦では、低酸素血症や高二酸化炭素血症を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、低酸素血症や高二酸化炭素血症を認めることが多くみられます。

 

**7. 心電図**

 

心不全由来の呼吸苦では、心筋梗塞不整脈などの所見を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、低酸素血症や高二酸化炭素血症などの所見を認めることが多くみられます。

 

**8. 心エコー**

 

心不全由来の呼吸苦では、心筋収縮能の低下や弁膜症などの所見を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、肺高血圧症や肺塞栓症などの所見を認めることが多くみられます。

 

**9. 肺機能検査**

 

心不全由来の呼吸苦では、肺活量や1秒率の低下などの所見を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、肺活量や1秒率の低下に加えて、ガス交換能の低下などの所見を認めることが多くみられます。

 

**10. BNP値**

 

心不全由来の呼吸苦では、BNP値の上昇を認めることが多く、呼吸不全由来の呼吸苦では、BNP値の上昇を認めないことが多くみられます。

 

以上のように、心不全由来の呼吸苦と呼吸不全由来の呼吸苦には、いくつかの鑑別ポイントがあります。これらのポイントを踏まえて、鑑別診断を行うことが重要です。

 

また、呼吸苦が、心不全由来か呼吸不全由来かを判断する際には、病歴聴取、身体診察、胸部X線検査、血液ガス分析、心電図検査、心エコー検査、肺機能検査などの検査を組み合わせて行うことが重要です。