膝関節の屈伸時において、膝関節内の上下の関節軟骨は直接接触しない

膝関節の屈伸時において、正常な状態では膝関節内の上下の関節軟骨は直接接触していません。

 

膝関節は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)から構成され、これらの骨の間には関節軟骨が存在します。この軟骨は、関節の動きを滑らかにし、衝撃を吸収する役割を果たしています。

 

通常、関節軟骨同士は直接接触せず、滑液がその間に存在して潤滑作用を果たします13

 

しかし、加齢や過度な使用、肥満などによって関節軟骨がすり減ると、骨同士が直接接触するようになり、痛みや炎症を引き起こすことがあります。特に変形性膝関節症では、軟骨がすり減ることで骨同士が直接接触し、痛みや不快感が生じやすくなります13

 

 

接触するようになった際のサイン

 

  1. 痛み: 膝を曲げたり伸ばしたりする際に痛みを感じることが多く、特に歩き始めや階段の昇降時に顕著です23

  2. 違和感や引っかかり感: 膝を動かすときに「引っかかる」感じや「カクン」となる感覚が生じることがあります23

  3. 腫れや水がたまる: 軟骨の摩耗によって炎症が起こり、関節内に余分な液体が溜まることがあります23

  4. 音の発生: 膝を動かす際に「ポキポキ」や「ゴリゴリ」といった音が聞こえることがあります23

  5. 可動域の制限: 膝関節の動きが制限され、正座やしゃがむことが難しくなる場合があります23

  6.  

これらの症状が見られる場合は、早期に整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。特に変形性膝関節症の場合は、進行すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります23