9種類の異なる足の運動中の母趾外転筋の活動と内側縦アーチ角度の比較

ハイライト

  • 長時間の練習をしなくても、片足スイングで長母趾外転筋が活性化されます。

  • 最小縦アーチ角度は、座位よりも立位の方が大きかった。

  • 立った状態での片足スイングは、足の内在筋に効果的なエクササイズとなる可能性があります。

 

 

背景

足部の内在筋は内側縦アーチ(MLA)を支えて足を安定させることが知られており、体重負荷や姿勢要求の増加によって活性化されます。足部の内在筋トレーニングにはさまざまなタイプが報告されていますが、その中で最も有用なものの一つである短足運動は効果的に行うのが難しく、練習が必要であるため、通常の臨床現場で実施するのは困難です。

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研究の質問

最小限の練習で体重負荷とバランスをとる足の内在筋運動を行った場合、長母趾外転筋 (ABH) の筋肉活動と MLA 角度にどのような違いがあるでしょうか?

方法

16 人の健康なボランティアが、9 種類の異なる足の内在筋運動を 1 回または 2 回行いました。運動は、座位および立位でのつま先カール短足の押し出しなし、短足の押し出しあり、つま先開きの運動、および立位での片足スイングで構成されていました。各運動は 5 秒間、3 回実施しました。ABH 筋の活動は表面筋電図 (EMG) センサーを使用して測定され、運動中の MLA 角度は光学式モーション トラッキング システムを使用して記録されました。ABH EMG 信号の積分が計算されました。

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結果

運動間で ABH EMG 信号の積分値と最大値に差が見られました (p < 0.001)。事後対比較分析では、スイング運動中の EMG 活動は、座位と立位の両方でのつま先開き以外の運動、および立位での短い足の押し出し運動よりも大きいことが明らかになりました。各運動中の最小 MLA 角度は、座位でのつま先開き運動の方が他の運動よりも小さかったです (p < 0.023)。

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意義

片足スイング運動は、特に集中的な監督下の理学療法が不可能な場合に、足の内在筋の自己運動に効果的である可能性があります。

 

 

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